角質ケアの必要性
角質細胞は、細胞間に存在するデスモソームという物質によってお互いにくっつけられています。
健康な肌が順調にターンオーバーを行っているケースでは、このデスモソームはトリプシンなどの角質内酵素によって分解されることとなり、それによって角質は徐々に剥がれ落ちていくことになります。
しかし、圧力や外的刺激によって酷使され、角質が異常に溜まってしまった足の裏では、ターンオーバーというものが順調に行われなくなり、次第に古い角質細胞が溜まっていくようになります。
その結果として、角質が何層にも重なっていき、皮膚が硬くなってしまったり、ウロコ状に破れてガサガサになってしまったり、白く粉を吹いたような状態になってしまったりするわけなのです。
このような足の裏の角質の蓄積を予防するためには、足に合った靴を履いたり、インソールを入れて足の裏への摩擦や圧迫を防ぐなどの方法があるわけですが、それでも足は毎日酷使され続けるわけであり、徐々に足の裏の角質というものは溜まっていってしまうものなのです。
角質が溜まると、皮膚はターンオーバーをスムーズに行うことが出来なくなり、さらに角質が溜まっていってしまうという悪循環に陥ります。そのようにして溜まってしまった足の裏の角質は、嫌な臭いの元となったり、血行不良を引き起こして冷え性の原因となったりします。
健康な足を維持するためには、こうして溜まってしまった角質を、こまめに取り除くようなケアをしなければなりません。